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こんにちは。コピックイラストレーターの柚水流亜(ゆみな)です。
コピックで塗っていると、思わぬ失敗からあたらしい表現が生まれることがあります。今回は「紙の裏面からコピックで塗る」という方法で、プリズムのような淡い光の表現ができたのでご紹介します。
失敗のきっかけ:マスキングテープで紙がはがれた

制作中のイラストに使っていたマスキングテープを剥がしたところ、紙ごとペリッとはがれてしまいました。塗り途中の作品が台無しに…というよくある悲劇です(苦笑)。
今回の線画はデジタルだったので再印刷はできたのですが、せっかくなので塗り直しのタイミングで表現も見直してみようと思いました。
失敗前の塗りでは、紙の表面にプリズムカラーを直接塗っていたのですが「色味が強すぎるな」と感じていたんです。そこで思いついたのが、裏面から塗るアプローチです。
裏から塗るプリズム表現の手順
実際にやってみた手順はこちらです:
- 粘着力の弱いテープをしずく型に型抜きして、放射状に紙の裏面に貼る(トレース台で絵を透かして位置を確認しながら調整)
- カラーレスブレンダー(0番)でぼかしながら、虹色(プリズムカラー)で塗る
- 表面に色が裏抜けした状態を確認しながら微調整する

使用したコピック(全14色+ブレンダー)
今回のプリズム表現に使ったコピックはこちらです。「淡くにじむ光のグラデーション」を裏面から表現するため、極淡色(0000・000番台)から中濃度の単色まで、寒色と暖色をバランスよく組み合わせています。
ブルー系(5本)
- B02 Robin's Egg Blue(ciao)
- B0000 Pale Celestine(sketch)
- B000 Pale Porcelain Blue(sketch)
- B00 Frost Blue(ciao)
- B23 Phthalo Blue(sketch)
パープル系(3本)
- V04 Lilac(ciao)
- V01 Heath(sketch)
- V0000 Rose Quartz(sketch)
イエロー〜オレンジ系(5本)
- YR14 Caribe Cocktail(ciao)
- Y21 Buttercup Yellow(ciao)
- Y13 Lemon Yellow(sketch)
- Y00 Barium Yellow(sketch)
- Y0000 Yellow Fluorite(sketch)
グリーン系(1本)
- YG11 Mignonette(sketch)
ブレンダー
- 0 Colorless Blender(境界をぼかす・色を伸ばす)
濃淡の幅を「0000 → 000 → 00 → 02」のように細かく刻むことで、裏から塗ったときの淡いにじみを段階的にコントロールできます。プリズム表現は「色を強く出したくない」のが特徴なので、濃い色(B23 など)はごく一部のアクセントに留めるのがおすすめです。
裏から塗るとどうなる?

裏面から塗ると、表面にうっすらとにじんだような、淡い色抜けが現れます。直接塗るよりも色が弱く出るので、全体的に柔らかく光が透けるような雰囲気になりました。
ポイントは「淡く塗るぶんにはあとから調整できる」ということ。全体を裏から塗ってある程度仕上げてから、表面で微調整するという流れが安心です。
こんな表現に向いています
この手法は特に以下のような表現と相性がいいです:
- プリズムや水晶の光の散乱
- キャラクターの衣装や背景のうっすらした光彩
- 全体的に淡く幻想的な雰囲気にしたいイラスト
表面から通常通り塗ると色が強くなりすぎてしまうときに、裏塗りで一段階柔らかくコントロールするのがコツです。
まとめ
失敗がなければ気づかなかった表現方法でした。
コピックは塗り重ね・にじみ・裏抜けなど、紙との組み合わせによってさまざまな表現ができる奥深い画材だと、改めて思いました。
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- サイズ:A4(描画範囲はB5相当)
- 紙:画楽紙
- 主な使用画材:コピック(本記事で紹介した14色+ブレンダー)
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- 原画のため1点もの
記事内の画像ではお伝えしきれない、紙の質感と裏面塗りによる淡い光のにじみは、実物だとより繊細に感じていただけます。気になった方はぜひ商品ページもご覧ください。
※この記事は過去にpixivFANBOXで投稿した内容です。現在pixivFANBOXは運用停止しています。














