【コピック】はみ出さずに塗るコツ・はみ出した時の修正方法(初心者向け)

こんにちは。Webデザイナー兼コピックイラストレーターの柚水流亜( @yuminaruaBlog@yuminarua)です。

 

私は普段、コピックというアルコールマーカーを使ってイラストを描いており、かれこれ20年ほどコピックを愛用しています。

そんな私がYouTubeなどでコピックの塗り方やイラストメイキングについて発信している中で、コメント欄でよくいただく質問があります。

その質問とは

コピックで塗る時に、インクが線をはみ出してしまいます。はみ出さないコツってありますか?」

というものです。

そんなわけで、今回はコピック初心者さん向けに、

  • コピックの色塗りではみ出さないコツ
  • はみ出してしまった時の対処法

について動画を交えて解説します!

YouTubeチャンネル「Rua-コピックメイキング」

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前提:そもそもコピックでの色塗りは、はみ出すもの

前提:そもそもコピックで色塗りは、はみ出すもの

これを言ってしまうと元も子もないのですが、そもそもコピックで色塗りする際、「絶対にはみ出さないようにする」というのは至難の業です。

プロのイラストレーターさんでも、完璧にはみ出さずに塗っている人はあまりいないと思います。

もちろん、主線が太いタッチの絵柄なら、はみ出さずに塗ることは簡単ですけどね。

怖がってゆっくり塗ると、インクが染み込みすぎてかえってはみ出しやすいので、ある程度の思い切りも大事です。なので、多少インクがはみ出しても、あまり気にしないで塗りましょう。

とはいえ、「なるべく失敗が少なく済むように塗る」コツがあるのも事実です。

そんな前提を踏まえた上で、「はみ出し」対策について解説していきます!
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動画解説:コピックではみ出さずに塗るコツ・はみ出した時の修正方法

動画では割愛している説明もあるので、ぜひ最後まで記事を読んでみてくださいね!

はみ出しにくいコピックの塗り方・工夫

コピックで色を塗る際に、はみ出しにくくするコツや工夫は色々ありますが、ざっくりポイントを絞ると6つあります。

インクのはみ出しを防ぐ塗り方・コツ・工夫
  1. 薄い色から塗る
  2. 線の内側に隙間を作って塗る
  3. 線画に軽く切り込みを入れる
  4. はみ出したくない部分を予めマスキングしておく
  5. 重ね塗りに強いにじみにくい紙を使う
  6. 試し塗りをして少しインクを減らす

動画では1〜4について、実際に再現しながら解説しています。

5〜6については、動画で解説するのは難しかったため、ブログ記事オリジナルで解説します!

コツ1:薄い色から塗る

コツ1:薄い色から塗る

違いを分かりやすくするために、画像左上は濃い色(YR04・Y38)→薄い色という手順で塗っています。

濃い色から先に塗った場合、後から薄い色(Y00)を塗った時に、【濃い色の面】が【薄い色の面(Y00)】に接触することで、【薄い色の面(Y00)】側に先に塗った【濃い色の面】が滲んで線からはみ出しやすくなってしまいます。

コツ1:薄い色から塗る

(今回は分かりやすくするため、動画ではわざとにじませるように塗ってます)

逆に薄い色(Y00)から塗れば、後から塗った濃い色(YR04・Y38)にY00の色がにじんでも、濃い色に打ち消されるので問題ありません。

人物のイラストを塗る際、肌から塗る人が多いのも、このにじみを回避する理由からだと思います

コツ2:線の内側に隙間を作って塗る

コツ2:線の内側に隙間を作って塗る

インクがにじむことを計算して、線のやや内側を塗るようにします。

使う紙によってにじみ具合は変わるため、最初は難しく感じるかもしれません。(何度か塗ってる内に慣れると思います。)

コツ2:線の内側に隙間を作って塗る

今回は分かりやすく線の内側寄りに塗っていますが、いつもはもう少し“にじみ”が線からはみ出すかどうかのギリギリを攻めています。笑

コピック公式でも紹介されているスタンダードな手法です

コツ3:切り込みを入れる

コツ3:切り込みを入れる

カッターで軽く主線をなぞって、切り込みを入れます。

インクのにじみの原因は「インクが紙の繊維を伝う」ことです。

そして、その“にじみ”が線画をはみ出してしまうことに繋がるので、紙の繊維を断ち切ってしまえば、インクのにじみをある程度止めることができます

私は細かい作業がやりやすいトーンカッターを使っていますが、市販のカッターで大丈夫です。

力を入れすぎると紙を裁断してしまうので、気をつけてください。刃の切れ味が良い状態なら、紙の表面を軽くなぞる程度で十分です。

切り込みを入れたら普通に塗っていきます。

コツ3:切り込みを入れる

線のギリギリまでペン先があたっても、インクのにじみが切り込み部分でストップするため、線をはみ出さずに塗ることができます。

切れ込みを入れるひと手間はかかりますが、「ここぞ!」という場面で失敗しないために、知っておくと便利な方法です。

ケガをしないように刃物の取り扱いには十分注意しましょう!

コツ4:はみ出したくない部分を予めマスキングしておく

コツ4:はみ出したくない部分を予めマスキングしておく

インクをにじませたくない部分をマスキングで保護する方法です。(今回はpebeoマスキングドローイングペン0.7mmを使っています)

※紙によってはマスキングインクがうまく剥がせなくなる等、マスキングとの相性が悪い場合もあるので、使う前に目立たない箇所でテストしてくださいね。

マスキングで保護した部分が乾いたら、普通に塗っていきます。

コツ4:はみ出したくない部分を予めマスキングしておく

マスキングであらかじめ保護されているので、はみ出してもインクがにじみません。

塗り終わったら、最後にマスキングを剥がせばOKです。

マスキングを剥がす専用のゴムがありますが、私は消しゴムで剥がしてます。

コツ5:重ね塗りに強いにじみにくい紙を使う

コツ5:重ね塗りに強いにじみにくい紙を使う

コツ2でご紹介した「紙のにじみを計算して塗る」という方法に対して、そもそもで、インクがにじみにくい紙を使う方法もあります。

インクがにじみにくい紙の種類の例としては、上質紙・ケント紙などが挙げられます。

インクがにじみにくいとコピックでのグラデーションがやりづらい場合もありますが、その分たくさん色数を重ねても塗った面積がにじみで広がらないので、重ね塗りが好きな方にはオススメです。

紙は人によって

  • にじみ具合
  • 発色
  • 紙本来の色(白さ)
  • 表面の光沢(凸凹かツルツルか)

など、好みがかなり分かれるので、ぜひ色々試してみてくださいね。

私も普段は特選上質紙を使っています!

コツ6:試し塗りをして少しインクを減らす

コツ6:試し塗りをして少しインクを減らす

「インクのにじみすぎ」のトラブルの原因で多いのが、新品のコピックを使っている場合です。

新品コピックあるある……

新品のコピックにはインクがしっかり補充されているものが多いため、その分“インクの出”が良くなり、にじみやすくなります

中にはインクがドバっと出てしまうものもあるので、新品のコピックや、インクを補充したばかりのコピックを使う時は、インクの量に注意しましょう。

“インクの出”が良すぎる場合は、不要な紙に何度か試し塗りをしてペンの中のインクを少し減らすようにします。

インクがもったいない気もしますが、せっかくの作品を汚してしまわないためには必要な作業ですね
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インクがはみ出した時の対処法

次は、うっかりインクがはみ出してしまった時の修正方法(対処法)です。

はみ出しに気をつけていても、はみ出し自体を覚悟していても、修正したい時はあります…!
インクがはみ出してしまった時の対処法
  1. コピック0番(カラーレスブレンダー)でインクを押し込む、薄める
  2. ホワイトで消す
  3. はみ出した部分に濃い色を塗って、上書きする

対処法1:コピック0番(カラーレスブレンダー)でインクを押し込む、薄める

対処法1:コピック0番(カラーレスブレンダー)でインクを押し込む、薄める

インクがはみ出したら、はみ出したインクが完全に乾く前に、0番(または、はみ出した箇所で塗られている色)で、はみ出した部分をぼかして“にじんだ色”を薄めます。

ぼかす時は、線からはみ出した箇所を線の内側に押し込むようにして外側からぼかしていきます。

この時、ぼかす色のインク(0番)を多めに使った方がいいので、コピックには十分にインクを補充しておきましょう!

対処法1:コピック0番(カラーレスブレンダー)でインクを押し込む、薄める

ぼかした箇所は、一度軽く乾かして、再度同じようにぼかします。

ぼかし続けると永遠にインクが広がり、本来ぼかしたくない部分にまで色が広がってしまうからです。

そして一度軽く乾かすことで、最初のぼかし作業で薄めきれなかった部分を、2度目から集中的にぼかすようにします。

はみ出したらすぐに対処

ぼかす

軽く乾かす

ぼかす

このように、2回目からは一旦乾かすのがコツです。

0番などで後から色をぼかすと、ボカした部分の縁にインクが溜まり、シミのようになってしまうことがあります。

対処法1:コピック0番(カラーレスブレンダー)でインクを押し込む、薄める

その場合は軽く乾かしてから、元の色よりもワントーン薄い色で重ねれば、溜まったインクの縁が馴染み、綺麗になります。

対処法1:コピック0番(カラーレスブレンダー)でインクを押し込む、薄める

対処法2:ホワイトで消す

対処法2:ホワイトで消す

シンプルにホワイトでにじんだ部分を塗り消す方法です。

消した違和感が出にくいように、あまり白色がくっきり出ない・テカリの少ないゲルインキ系のホワイトを使います。

シグノはテカリがやや強めですが、今回は手軽なので使いました)

ボールペンタイプのホワイトは、何度も上から書き重ねると筆記の跡が出やすいので、点を描くようにホワイトを入れるのがコツです。

つけペンタイプのホワイトはインクを水で薄めて使ってもOKです。

また、ホワイトの上からコピックを重ねてホワイト部分に色をつけたり、強すぎる白を0番(カラーレスブレンダー)で溶かして、極力ホワイトが不自然にならないように紙の色と馴染ませます。

対処法2:ホワイトで消す

対処法2:ホワイトで消す

広範囲で使うのは難しいかもしれませんが、ちょっとしたはみ出しなら十分修正できます

▼はみ出しの修正に使えるホワイト

対処法3:はみ出した部分に濃い色を塗って、上書きする

インクがはみ出してしまっても、上から濃い色を塗り重ねてしまえば、はみ出した色をかき消すことができます

そのためイラストを塗る時は、全体的に色の薄い箇所から塗っていくのがオススメです。

インクのはみ出しを防ぐ塗り方コツ1:薄い色から塗る】でも解説したとおり、コピックでイラストを描いている人の多くが、人物の肌色を最初に塗ることが多いのもこの理由からでしょう。

肌色は薄いので、はみ出してしまっても、その後上から髪の毛や服の色を重ねれば目立たなくなりますよね。

濃い色がはみ出してしまった時には使えない方法ですが、塗る順番を意識するだけで、失敗を回避・目立たせずに塗り進めていけます。

    まとめ:コピックのにじみを恐れず、思い切って塗ろう!

    コピックのにじみを恐れず、思い切って塗ろう!

    冒頭で解説したとおり、コピックのにじみ(はみ出し)を完璧に防ぐことはほぼ不可能です。

    はみ出しを恐れてゆっくり塗ると、むしろにじみやすく、はみ出しが大きくなることもあります。

    そのため、コピックを使うコツとして「サッとスピーディに塗る」というのは、コピック愛用者の間でもよく言われていることです。

    一方で、広範囲にベタ塗りをしたい時は、ゆっくりペン先を動かして紙に均一にインクをにじませると、ムラになりにくいです。

    それでも、

    • 細かいパーツを塗る時
    • 色の濃い部分を塗りたい時

    など、絶対に失敗したくない場面はあります。

    コピックのクセを踏まえた上で、なるべくはみ出しを少なくしたり、ミスをカバーするための対処法はあります。

    インクのはみ出しを防ぐ塗り方・コツ・工夫
    1. 薄い色から塗る
    2. 線の内側に隙間を作って塗る
    3. 線画に軽く切り込みを入れる
    4. はみ出したくない部分を予めマスキングしておく
    5. 重ね塗りに強いにじみにくい紙を使う
    6. 試し塗りをして少しインクを減らす
    インクがはみ出してしまった時の対処法
    1. コピック0番(カラーレスブレンダー)でインクを押し込む、薄める
    2. ホワイトで消す
    3. はみ出した部分に濃い色を塗って、上書きする

    コピックでイラストを描いている方の多くは、それまでの試行錯誤や経験の中で、これらのコツや塗り方を無意識・または意識的に利用して、作品を描いています。

    誰でも最初は、どんな画材でも失敗したり、うまく扱えないものです。

    だからこそ練習して上手く扱えるようになった画材には愛着が湧きますし、私のように何十年とアナログメインで作品を描き続ける人も多いのだと思います。

    完全に画材の虜ですね。笑

    今回はコピック初心者さんに向けて、かなり基本的なことを中心に記事を書いてみました。

    コピックを始めたばかりで「上手く塗れなくてめげそう…」という方にとって、この記事が作品づくりの手助けになれば嬉しいです!

     

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