【超初心者向け】コピックの塗り方・ぼかし方・グラデーション解説!6つの基本テクニック(動画あり)

※本サイトで紹介している商品・サービス等の外部リンクには、アフィリエイト広告が含まれる場合があります。

こんにちは。Webデザイナー兼コピックイラストレーターの柚水流亜( @yuminaruaBlog@yuminarua)です。

私がコピックで色を塗る際に意識して使い分けている、超基本的なコピックの6つの塗り方・グラデーションの作り方テクニック

  1. ベタ塗り(アニメ塗り)
  2. 薄い色を先に塗って→濃い色でぼかす
  3. 濃い色を先に塗って→薄い色でぼかす
  4. カラーレスブレンダー(0番)を使う
  5. 水彩境界風(色を抜く)に塗る
  6. 異なる色相をグラデーションをする

について動画を用いながらご紹介します。

 

おそらくコピックで絵を描く方のほとんどが、今回解説した6つの基本テクニックのどれか、あるいは複数を組み合わせて塗っていると思います。

ですので、この基本の塗り方をマスターすれば、初心者さんがコピックで色を塗るコツを掴めるかもしれません。

私自身も塗りたい絵の雰囲気や質感などに合わせて、この6つの塗り方を使い分けしています
スポンサーリンク

【動画】簡単!?コピック6つの塗り方基本テクニック(超初心者向け)

 

▼今回使用した紙

今回はあまり複数の色を重ねないので、比較的滲みやすい厚手の紙を採用し、ムラになりにくいようにしました

①ベタ塗り

果実:R35
葉っぱ:G05
種:YR31

ベタ塗り

ベタ塗りをする時は、ペン先をゆっくり動かしながら、先に塗った部分のインクが 乾かない内に着色面積を広げていくようにして塗ります。

ベタ塗りをする時は、インクが滲みやすい紙を使うのがオススメです。
(今回は一般的なスケッチブックの紙を使っています)

ペン先の筆(ニブ)はあまりしならせず、なるべく均一な力加減で塗るのがコツです、

もしアニメ塗り(陰影の輪郭・境界線がハッキリした塗り方)をする場合は、下塗りのインクが乾いてから上から 濃い色で陰影をベタ塗りすると、アニメ塗り風になります。

②薄い色を先に塗って→濃い色でぼかす

果実:R32→R35
葉っぱ:G02→G05
種:YR31

薄→濃

薄い色を先に塗り、下塗りのインクが乾かない内に濃い色を重ねる手法です。

後から重ねるR35が滲みやすくなるように、 下塗りの色(今回はR32)はなるべくインクをたっぷりめに塗り込んでおきます。

そして下塗りの色が乾かない内に手早く濃い色(R35)を重ねます。

下塗りの色が乾かない内に手早く濃い色(R35)を重ねます

そうすることでR35が滲み、R32と馴染みやすくなります。

重ねた色の滲みが弱い場合は、インクが乾かない内にR35とR32の境界部分にR32を何度か重ねると良いです。

葉っぱ部分も同様に、G02を下塗りしてからG05を重ねています。

薄い色から塗ると、ややメリハリを残したグラデーションになります。

③濃い色を先に塗って→薄い色でぼかす

果実:R35→R32
葉っぱ:G05→G02
種:YR31

濃→薄

先程ご紹介した②の塗り方とは逆に、濃い色を先に塗ってから薄い色でぼかす手法です。

ハイライト部分を残す形で、先に濃い色(R35)で陰影部分を塗ります。

先に塗ったR35の上から全体的にR32を重ねます。

濃い色から塗る場合は、多少インクが乾いてから薄い色を重ねても失敗しづらいです

部分的に薄い色(R32)を重ねるとムラになりやすいので、均等に・全体的に色を被せるようにして塗ります。

部分的に薄い色(R32)を重ねるとムラになりやすいので、均等に・全体的に色を被せるようにして塗ります

②と同様、塗った色のインクが乾く前に、陰影の境界部分に重点的にインクを塗り込むようにすると、よりキレイなグラデーションが作れます。

 

葉っぱも同様に、G05を塗ってからG02を重ねるようにして塗っています。

インクの消費は多めですが、失敗しづらく、一番なめらかなグラデーションがキレイにでる塗り方だと思います。

ただし薄い色を重ねることで、先に塗った陰影部分の色が薄まってしまうデメリットもあります。

そのため、私は濃い色→薄い色で塗った後、再度濃い色で陰影を塗って調整することが多いです。

④カラーレスブレンダー(0番)を使う

果実:0→R35
葉っぱ:0→G05
種:YR31

カラーレスブレンダー(0番)

カラーレスブレンダー(0番)を下塗りに使います。

②の【薄い色→濃い色】の派生系とも言えますね

カラーレスブレンダー(0番)は水彩における「水」の役割と似たようなもので、下塗りで0番のインクをたっぷり染み込ませておくことで、後でのせる色がよく滲むようになります。

下塗りの0番

下塗りの0番が乾かない内に、上から色(今回はR35)を塗るのがコツです。

紙の繊維を伝って、色が水彩のように滲みます。

紙の繊維を伝って、色が水彩のように滲みます。

 

滲みが足りない場合は0番で上から境界線をサッとなぞります。

0番を足しすぎると想定外の滲みができ、ムラにもなりやすいので注意しましょう
バリオスインクを直接紙に垂らし、大きな滲みを作って色を塗る方もいます。

⑤水彩境界風(色を抜く)

果実:R35・R37→R32
葉っぱ:G05・G07→G02
種:YR31

水彩境界風

濃い色を塗った後、薄い色のインクを部分的・重点的に重ねて「色を抜く」ことで 水彩境界のような効果を出すテクニックです。

一番コツを掴むのが難しい塗り方かもしれません。紙との相性も大事です。

基本的な手順としては

  1. 薄い色で全体的に塗る
  2. 濃い色で境界線部分をサッと塗る
  3. 薄い色で、2で塗った部分の境界線を残すようにして色を抜く

という流れになります。

1と2の色を塗った後、インクを少し乾かすのがコツです。
(すぐに色を塗ると、インクが必要以上に滲んでしまうため)

コピックで水彩境界風説明画像

サンプルでは、まずは下塗りとしてR32とR35でイチゴの実の部分を塗り、境界線を出したい部分に下地より濃い色(R37)をサッと塗ります。

その後、濃い色(R37)の輪郭を完全に覆い被せないように注意しながら、 R32とR35を重ね、R37の色を一方向にのみぼかします。

コピックで水彩境界風に塗る方法の説明画像

そうすることで、R37の輪郭部分に滲んだインクがムラになって溜まり、細く線が残るので、これが水彩境界風の効果になります。

 

葉っぱも同様に、まずは全体をG02で塗り、境界線を出したいところにG05・G07を塗っておきます。

境界線の縁を塗りつぶさないように注意しながら、G02で右下方向にペンの筆先を数回払ってグラデーションを作ります。

そうすると、境界線の縁(G07)にわずかにインクがムラになって溜まり、 水彩境界風になります。

 

意図的に境界線を作ることで、陰影のメリハリ・"絵の味"としてイラストに使うことが できます。

滲みやすい紙よりは、やや滲みにくい紙(ケント紙や上質紙)を使うと、やりやすいと思います。

⑥異色グラデーション

果実:YG05・Y11・YR31・R32・R35
葉っぱ:YR31・Y11・G05・G02
種:YR31

異色グラデーション

コピックで異なる色相のグラデーションをつくる手法です。

異なる色相のグラデーションをする時は、複数の近い色を繋げるようにして塗ります。

使う色の彩度と明度は、なるべく差をつけない方がやりやすいです。

異色グラデの説明画像

YG05→Y11→YR31を塗り、それぞれの色の境目をY11をベースに塗り重ねてぼかします。

次にR35で下半分を塗り、境目をYR31・R32でぼかします。

ここではYR31が上部の黄緑と下部の赤の"つなぎ"の役割を担います。

コピックで異色グラデーションを塗る方法の説明画像

葉っぱ部分は、上からYR31→Y11、下からG05→G02→Y11で、Y11をつなぎにして葉っぱをグラデーションで塗ります。

ペン先を境目に向けて払うようにして塗るとなじませやすいです。
スポンサーリンク

まとめ

今回は私が普段意識しているコピックの超基本的な塗り方テクニックを6つご紹介しました。

まずはこの基本の塗り方を練習してみると、コピックの塗り方のコツを掴みやすくなると思います。

もちろん

  • どんな紙を使用するか
  • コピックのインクが十分かどうか

などの複数の条件によって、微妙にグラデーションのやりやすさやムラの出具合は変わると思います。

ちなみに私が普段よく使うのは【特選上質紙】という、コピックの滲み方が少し弱い紙を使っています。

ただ、これらの塗り方さえマスターすれば「憧れの人と同じように塗れる」ということではありません。

今回ご紹介したのはあくまでも"コピックで色を塗るための基本的なテクニック"です。

人それぞれ

  • 陰影や質感のつけ方
  • 色彩の組み合わせ方
  • 使う紙や画材など、他のツールとの組み合わせ方

は違いますし、これらの複合的な要素によって作品の個性はガラッと変わります。

この塗り方をベースに、より自分なりのコピック表現を見つけていただければと思います。

画材は本当に奥が深いので、ぜひ自分でも色々試してみてくださいね!
▼ あわせて読みたい初心者さん向けの記事
スポンサーリンク

Twitterでフォローしよう