【コピック3色のみ】宝石の塗り方(エメラルド/サファイア/アメジスト)

※本サイトで紹介している商品・サービス等の外部リンクには、アフィリエイト広告が含まれる場合があります。

こんにちは。Webデザイナー兼コピックイラストレーターの柚水流亜( @yuminaruaBlog@yuminarua)です。

私が普段YouTubeに投稿しているコピックメイキング動画の中で、「宝石をコピックで塗ってみた」のシリーズは、ありがたいことに見てくださる方が多いコンテンツのひとつです。

私自身も宝石を描くのが好きなので、今まで

など、さまざまな宝石をコピックで描いてきました。

ですが、宝石の塗りは使用する色数も多くなりがちで、コピック初心者さんには挑戦のハードルが高いモチーフだったと思います。

そこで今回は、手持ちコピックの本数が少ない初心者さんにも参考にしていただけるよう、

コピック3色のみ

  • エメラルド
  • サファイア
  • アメジスト

の宝石を塗ってみました。

色選びのコツについても解説しているので、コピックの手持ちが少ない方や、初心者さんの参考になれば嬉しいです!
スポンサーリンク

【コピック3色のみ】宝石の塗り方★エメラルド/サファイア/アメジスト

メイキング動画

使用したコピックの色番号
  • エメラルド(BG99・G07・G000)
  • サファイア(B99・B24・B41)
  • アメジスト(BV08・V15・V000)

YouTubeにメイキング動画をアップしています。

この記事では、動画の内容をベースに解説していきます!

下書き・線画は色鉛筆を使う


普段イラストを描く時はコピックマルチライナーなどのミリペンを使いますが、今回は線画に色鉛筆を使用するのがポイントです。

色鉛筆で線画を書くと、コピックのインクで程よく溶けて、線が絵に馴染むので、メリハリをつけたくない時にオススメです。

宝石では光の反射が不規則に入るため、線がハッキリ出ない方が自然に見えます。

色鉛筆の成分によってはコピックで溶けにくいものもあるので、使用前に確認しておきましょう

▼使用した色鉛筆(消せるカラーシャープ替芯)

エメラルド

コピックでエメラルドの塗り方1

使用したコピックの色番号
エメラルド(BG99・G07・G000)

白く光るハイライト部分は、なるべく紙の白地を活かします。

コピックでエメラルドの塗り方2

ハイライトがどこに入るかを意識しながら、G000でペン先をハイライトに向かって払うようにして、色を塗っていきます。

 

今回は宝石3種類とも、

  • 左上をハイライト多め
  • 右下に影が多め

になるよう意識して、宝石の表面のツヤと、裏面のカットの形をイメージしながら、石の面ごとに色を塗っていきます。

コピックでエメラルドの塗り方3

コピックでエメラルドの塗り方4

  • 色をグラデーションにしたり
  • あえてメリハリをつけて塗ったり
  • 濃い色(BG99)を薄い色(G000)で抜いたり

さまざまな塗り方を使い分けながら塗っていきます。

コピックでエメラルドの塗り方5

全体が大まかに塗れたら、バランスを見ながらBG99を重ねて 影を濃くしたり、細かいツヤを書き込んでいきます。

色をたくさん重ねるので、紙はにじみやすく、ある程度厚みのあるものがオススメです!

 

今回は黒(100)で背景を塗って石の形を際立たせ、最後にホワイト(立川ピュアホワイト)でツヤを書き足します。

コピックでエメラルドの塗り方6

他の2つの宝石も同じ手順で塗っていきます!

▼おすすめのホワイトについては下記記事でご紹介しています。

サファイア

コピックでサファイアの塗り方

使用したコピックの色番号

サファイア(B99・B24・B41)

ハイライトを意識しながら、B41で塗り残す部分のアタリをつけていきます。
(B41でペン先を払った部分が塗り残し箇所になります)

コピックでサファイアの塗り方2

並行して、B24・B99で少しずつ濃い部分も塗っていきます。

先ほどのエメラルドと同様、左上が明るめ、右下が影で濃い色に なるように調整しながら色をつけていきます。

コピックでサファイアの塗り方3

 

面ごとに塗っていきますが、このようなカットが施された形の宝石は、長方形と台形のツヤを組み合わせるイメージで塗ると、リアルな感じになる思います。

コピックでサファイアの塗り方4

B99でツヤの影を塗っては、B24でぼかしたり、B41(淡い色)で色を抜いたりしながら塗っています。

ハイライト(塗り残す部分)も、面と面を不規則な多角形で部分的に繋がるように塗り残すと、宝石ぽくなると思います。

塗り重ねてる内に、にじんで全体の色合いが薄くなるので、最後はB99で影を重ね塗りして色味を調整しましょう。

 

最後に周囲を黒(100)で整えて、ホワイトを入れれば完成です!

コピックでサファイアの塗り方5

背景の黒は必須ではないですが、モチーフの周辺を暗い色で囲むことで、宝石の存在感が強くなるように思います

アメジスト

コピックでアメジストの塗り方

使用したコピックの色番号

アメジスト(BV08・V15・V000)

他の宝石と同様に、淡い色(V000)で塗り残す部分(ハイライト)のアタリを軽くつけていきます。

コピックでアメジストの塗り方2

ハイライトを入れる部分をざっくりアタリをとったら、V15・BV08で少しずつ全体を濃くしていきます。

今回、線画の色鉛筆は青色を使いましたが、ピンクや紫などの色でもOKです

濃い部分はBV08で青みがある色で、明るい部分はV000で赤みが強い色なので、BV08をV000でしっかりぼかすと、程よくくすんだ淡い青紫が出てきます。

コピックでアメジストの塗り方3

アメジストではこのような色も積極的に活用します。

使う色によってはこのように別の色味が出現するので、3色しか使っていなくても、色に深みを出すことができます。

この異なる色味の出現を、”色割れ”と言ったりします

他の宝石と同様、左上が明るめ、右下が影で濃くなるように意識しながら、宝石のカットの面ごとに色をつけていきます。

コピックでアメジストの塗り方4

同様に背景を黒塗りし、ホワイトで小さなツヤを書き足せば完成です!

コピックでアメジストの塗り方5

最後は主線(色鉛筆)がほとんど目立たなくなっているのが分かるかと思います。

線がない方が、石のツヤの複雑さが際立ち、リアリティが出ると思います
スポンサーリンク

宝石を3色で塗る時の色選び

コピックでは基本的に、下記のような3色さえあれば大抵のものを塗ることができます。

コピック色選びの基礎
  • ぼかし用の淡い色
  • ベースカラー
  • 影用の濃い色

一見複雑そうに見える宝石も、例外ではありません!

今回の宝石の場合ですと、以下のような色の使い分けになります。(エメラルド・サファイア・アメジストの順)

  • ぼかし用の淡い色…G000・B41・V000
  • ベースカラー…G07・B24・V15
  • 影用の濃い色…BG99・B99・BV08

それぞれの1桁目の数字の部分を見ると分かるように、

  • 淡い色…0〜1
  • ベースカラー…4〜7
  • 濃い色…8〜9

となっています。

コピックでは色番号の1桁目の数字が色の濃淡を表しており、数字が小さければ小さいほど淡い色になります。

コピックの色番号について(カラーシステム)

 

ですので、その数字を参考にしながら、色の濃淡別に3種類ずつ使用色を考えることができます。

宝石の色で3色選ぶ際のコツは以下のとおりです。

宝石を3色で塗る際の色選びのコツ
  • ぼかし用の淡い色
    000番系で、淡くてもしっかり色があるもの。彩度は高すぎるよりはやや彩度低め寄りがオススメ。
    0000番まで色が淡くなると、ベースカラーと色の乖離が激しい場合、グラデーションがやり難しくなります。
    ペン先を払って塗った時に、紙の色(ハイライト)と自然なグラデーションがしやすい色を選びます。

  • ベースカラー
    宝石の印象を決定づける色。何度も色を重ねると色が濃くなるので、イメージより少しだけ明るめを選ぶと良いです。

  • 影用の濃い色
    コピックの色相の中で、黒に近い色を選ぶのがおすすめ。ベースカラーと異なり、ぼかしを重ねると色が少し明るくなるので、99番系の彩度も明度も低い色を選ぶのがオススメです。

色数が多ければ、より深い表現ができるようにはなりますが、3色しかなくても色の選び方次第で十分モチーフを表現できますね
▼ 少ない色数で塗ってみた

まとめ

今回のポイントは下記の3つでした。

ポイント
  • 主線を色鉛筆で描くこと
  • コピックの色の選び方
  • コピックの塗り方の基本テクニックを活用する

コピックは初期費用がかさばりがちで、初心者には少し手の出しづらい画材ではありますが、

  • 豊富なカラーバリエーション
  • 分かりやすいカラーシステム(色番号)
  • 色鉛筆や水彩など、他画材との相性の良さ

など、魅力の多い画材でもあります。

また、意外にも色数が少なくても、さまざまなモチーフを表現できるので、まだコピックを触ったことがない方にもぜひ挑戦してみてほしいと思っています。

一方、コピックを使い慣れた方も、たまに色数を絞って塗ってみると新たな発見があるかもしれません!

今後もコピックを使ったさまざまな取り組みをご紹介していければと思っています。

以上、ここまで読んでいただきありがとうございました!

▼ 公式企画「コピックツインズ企画」で入選、取り上げていただきました

▼ コピックの塗り方の基本テクニックはこちら記事でご紹介しています

今回使用した画材・参考書籍

関連:その他の「宝石を塗ってみた」記事

スポンサーリンク

Twitterでフォローしよう