【コピックメイキング】ATC オリジナルイラスト「サンストーン」

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こんにちは。Webデザイナー兼コピックイラストレーターの柚水流亜( @yuminaruaBlog@yuminarua)です。

 

イラストを描いたので、今回はそのイラストのメイキングをまとめます。

▼今回のイラストの線画

ATC「サンストーン」下絵

ATCという小さなサイズのイラストボードに、宝石の「サンストーン」をモチーフにしたオリジナルイラストを描きました。

ペン入れにはコピックマルチライナーのセピア0.05mmを使っています。

▼同シリーズ作品のメイキング

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ATC(アーティストトレーディングカード)とは?

まずはATCについて、知らない方もいると思うので簡単に説明しておきます

アーティストトレーディングカード/Artist Trading Cards(以下ATC)とは、主に欧米のスクラップブッキング愛好者やスタンプアーティスト、画家、イラストレーター、デザイナー、写真家などの間で近年盛り上がりを見せているハンドメイド作品です。
Artist Trading Cardsの頭文字をとって「ATC(エーティーシー)」と呼ばれています。

〜中略〜

ATCの唯一のルールは、2.5×3.5インチ(約64×89mm)サイズであること。

〜中略〜

サイズ以外のルールは一切ありません。

 

このATCというアイデア自体は1997年に誕生したもののようですが、私が思うに5〜6年ほど前から、私のようなイラストを描く人の間でも認知度が上がってきたように感じています。

コピックのメーカーであるTooさんからもATC関連の製品が販売されています。

私もTooさんから販売されているこのATCを使ってイラストを描いています
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【解説付コピックメイキング】ATCイラスト「サンストーン」(YouTube動画)

今回のメイキングで塗り方が分かるパーツ
  • 人物(オレンジ色の髪・唇・目など)
  • 宝石(サンストーン)
  • 透明感の布(ベール)

今回のメイキングは宝石の「サンストーン」をモチーフにしたオリジナルキャラクターを塗っていきます。

サンストーンのオレンジ色をメインカラーに据えて塗っていきたいので、今回はオレンジ・黄色系を多めに使っています。

使用したコピックの色番号

肌:E0000、YR000、E00、E11

頬:R0000、R00

唇:YR65、YR61、YR18

髪:R05、R08、R11、R27、B00、E09、YR30、YR18、YR04、YR61、Y000、Y11、YG41、BG10、RV02、R59、G02

金属:E31、E84、YR31、YR30

宝石1:W1、Y0000、B00、E09、YR04、R08、R11

宝石2:0、Y11、YR04、E09、YR61、R05、R59

ベール:BG10、W1、Y0000

瞳、目:0 、YR61、YR04、YR18、YG41、E09

服:BG90、W1、C00

背景:Y000、Y0000、YR16、YR61、YR04、YR18、R05、R08、R11、R27、R59、RV02、RV11、G02、Y11、Y13、Y17、B00、BG10、YG41/C9、C7、C5、C3

その他の使用画材
ATCケントボード、コピックマルチライナー(クールグレー・セピア)、ICコミックホワイト、デコレーゼ、Pebeo マスキングドローイングガムマーカー0.7mm
Tooさんからは様々なタイプの紙質でATCカードが販売されていますが、私が使用したのは普段使っている上質紙と紙質が近く、コピックと相性の良いケント紙を使用しました。

肌・頬・唇の塗り方

肌・頬・唇の塗り

  • 肌:E0000、YR000、E00、E11
  • 頬:R0000、R00
  • 唇:YR65、YR61、YR18

まずは肌を塗っていきます。

今回は全体的に淡いトーンにしたかったので、あえて最初は陰影をハッキリ塗り込まず、サラッと塗っていきます。

鼻筋・頬骨にハイライトを残すイメージで、中間色→淡い色→濃い色のグラデーションで塗ります。

肌色のインクが乾く前に頬の赤みを塗ることで、自然な赤みを表現できます。

唇はコピックのインクが広がりすぎるのを防ぐため、肌のインクが乾いてから唇を塗ります
今回はオレンジ系の唇にしたかったので、YR系をベースにグラデーションで塗っています。

金属・服の塗り方

金属・服を塗る

  • 金属:E31、E84、YR31、YR30
  • 服:BG90、W1、C00

金属部分は少しくすんだゴールドにしたかったので、あえてE系を使っています。

また、全体をオレンジ系ベースで塗る予定だったので、服にはオレンジと相性の良いグリーン系のBG90を入れました。

同じ白い布でも組み合わせる色によって微妙にニュアンスが変わります

髪の毛の塗り方

髪の毛の塗り方

【髪】B00・G02・YG41・Y11・YR18・YR04・YR61・R05・R08・R11・R27・E09・R59・RV02

髪の毛はあえて宝石っぽくしたかったので、オレンジ系をベースに使いつつ緑やピンク・水色などさまざまな色を使います。 

またベールの布が重なっている部分や布が浮いている部分は、髪の色をワントーン明るくしてベールの立体感を表現します。

 

宝石・ベールを塗る

宝石・ベールを塗る

BG10、W1、Y0000 を使って、布の重なり合う部分や皺を塗ります。

また顔まわりのベールは陰影に関係なく明るめの色を入れることで、顔周りが華やかになり表情を引き立たせる効果を狙います。

 

宝石・ベールを塗る

  • 宝石1:W1、Y0000、B00、E09、YR04、R08、R11
  • 宝石2:0、Y11、YR04、E09、YR61、R05、R59

イヤリングの石は、サンストーン特有の粒感のある感じを出すためにYR・R系のコピックで点々を描いてから、W0やY0000でぼかす工程を重ねます。

 

▼宝石の塗り方

背景(サンストーン)を塗る

まずY0000で背景に太陽のモチーフを置きたい場所のアタリを入れます。

次に、髪の毛と同様に先に緑系(G02やYG41)・水色(B00)・ピンク(RV02)で宝石の光の反射の色を軽く塗っておきます。

次にマスキングペン(ドローイングガムマーカー 0.7㎜)で点描を描き、宝石のキラキラ感を白抜きで残しておきます。

背景を塗る

背景を塗る 

マスキングが乾いたら、上からオレンジ・黄色・赤のグラデーションを塗っていきます。

またサンストーンは粒感のある宝石なので、時々コピックのペン先を立てて点描をかくようにして塗っていきます。

背景を塗る

C9で残りの背景を塗っていきます。

ベールがあるところはワントーン明るくしてC5・C3で塗り、透明感を出します。

背景が大体塗れたら消しゴムをかけてマスキングを剥がしていきます。

ホワイトとコピックで最終調整・仕上げ

ホワイトとコピックで最終調整・仕上げ

ホワイトとコピックで最終調整・仕上げ

全体が塗れたらバランスを見て色を調整します。今回は淡い色でまとめすぎてメリハリが弱かったので、コピックで影の色を塗り重ねて少し濃くしました。

 

最後にホワイトをつけペン・筆で入れていきます。
ホワイトはいつも瞳・まつげ・唇・貴金属類などを中心に入れています。

 

特に今回はベールの透明感を大事にしたかったので、いつもよりホワイトを多めに入れています

ホワイトを水で薄めてから筆でベールのシワを描き、つけペンでレースの模様を描いてベールの立体感を出していきます。

 

また背景のオレンジ部分には、デコレーゼのグリーン・ブルー・イエロー・レッドで点描を描き足して、よりサンストーンっぽい粒感を出しています。

完成品

atcサンストーン完成品

こんな感じになりました

こちらの原画イラストは額に入れてBOOTHで販売中です♪

【ATC原画】サンストーン・アメジスト★送料無料(フレームつき)

 

▼同じシリーズで「アメジスト」のメイキングもあります

今回使用した画材一覧

今回使用したATCサイズのイラストボードです。
紙は色々な種類がありますが、私はケント紙を使っています。

このマスキングペンを購入してから、かなりイラスト制作に取り入れるようになり、今では私にとってはなくてはならないアイテムです。
今回も宝石の粒感を出すための白抜きとして使用しています。

コピックで塗りにくい細かい箇所の保護にも向いています。
半年ほど使っていますが、今のところインク切れやペン先の潰れなどなく使えています。

こちらも仕上げでよく使っているデコレーゼです。

アクリル絵の具のように、パステルカラーでマットな差し色を入れることできます。
ホワイト以外にもパステル系のインクで効果を入れることで、より豊かな表現が可能になるので、私自身もかなり愛用しています。

今回ペン入れに使ったコピックマルチライナーのクールグレーとセピアカラーです。

いつも私が使っているホワイトです。ペットボトルのキャップなどに使う分だけを移して水で濃さを調整して使います。

※廃盤のため在庫限りです。類似の後継製品として「アイシー プレミアムホワイト」もオススメ。

ホワイトを入れる時のつけペンは、ごく普通の丸ペン・Gペンを使っています。

 

以上、ここまで読んでいただきありがとうございました(^^)

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