新卒・未経験でWebデザイナーになった私の就活体験談

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こんにちは。Webデザイナー兼コピックイラストレーターの柚水流亜( @yuminaruaBlog@yuminarua)です。

 

Webデザイナーを目指して就職活動や転職活動をしている方の中には、

  • Webデザイナーとして働きたいけど、実務未経験で転職活動がうまくいかない
  • どうやってWebデザイナーとして最初の一歩を踏み出せばいいのか分からない

そんな悩みを感じている方もいるのではないでしょうか?

 

もしかしたら現役のWebデザイナーがどういう経緯でWebデザインの職についたのか、色々な例を知っていれば選択肢が広がり、あなたの悩みも少しは解消するかもしれません。

 

私も大学では文学部で日本文学を専攻していたので、Webデザインの勉強はしていませんでしたが、今はWebデザイナー8年目になります。

今回は、そんな私が未経験でWebデザイナーになった経緯について書いてみたいと思います。

     

    「こんな形で未経験からWebデザイナーになる方法もあるんだ」という、ひとつの選択肢として知ってもらえたらと思います(^^)

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    就職活動の時はどんな風に過ごしていた?

    就職活動の時はどんな風に過ごしていた?

    冒頭にも書いた通り、私は大学では日本文学を専攻しており、特にWebデザインの勉強はしていませんでした。

    ただ自分が趣味で描いたイラストを載せるために、高校生の頃から無料ホームページビルダーを使ってサイトを自作・運営をしていました。

    その頃はtableタグでレイアウトを組んでいましたし、素材サイトのCSSをコピペで使う程度でした。笑

     

    そんな趣味の活動もあって、いざ就職活動という場面になって業界研究を進めていく内に、初めてWebデザインという仕事に興味を持ち始めました。

    ですが当時はリーマンショックのあおりを受けて、ほとんどの学生にとって就活はかなり厳しい状況です。

     

    ただでさえ未経験な上に就職氷河期ですので、Webデザイナー1本に絞って就活をしていたというより、Web業界全体をメインに色々な業界を受けていたのが実際のところです。

    大学の先生にも「文学部出身でWebデザイナーは難しい」と言われていました。

    Web系の会社の面接に行くたび、とてもポートフォリオとは呼べないようなものを自分なりに作って持参してはみるものの、見慣れた不合格通知が届く毎日でした。

     

    文学部の私にWebデザイナーの可能性が低いのは分かってる!でも諦めきれない…
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    就職した会社はスタッフ5人以下の小さな会社でした

    就職した会社はスタッフ5人以下の小さな会社でした

    就職氷河期ということもあり、会社規模も大手・中小にこだわらずに就活していました。

    少しでも「いいな」と思った会社は、手当たり次第です。

     

    就職活動を進める中で、少人数の若い会社で挑戦したい気持ちが強くなり、ベンチャー企業や社員10人以下の会社への応募を増やした頃、幸いにも前職のWebサービスを企画・制作・運用している会社(いわゆる事業会社)に内定をいただくことができました。

     

    キッカケは就職氷河期ではありましたが、私の性格的にも大企業には向いていなかったと思います。

     

    創業間もない小さな会社でしたので、優秀な経験者はなかなか応募してきません。

    ですので、未経験の私にも入社のチャンスが十分にありました。
    (それでも倍率1000倍だったと後から聞きましたが…)

     

    もちろん新卒なので未経験なのが前提ではありましたが、スキルよりも"社風に合いそうな人間"ということで採用していただけたようです。

    こうしてなんとかWeb業界に滑り込むことができました!

    たまたまWebデザイナーの枠が空いていた

    その会社では、まずプログラマーかデザイナーのどちらかに配属されるのですが、たまたまWebデザイナーが辞めたばかりで席が空いていたので、晴れて興味をもっていたWebデザインの仕事をさせてもらえることに。

     

    とはいえ当然未経験でいきなり実務は難しいので、大学4回生の間の空いている時間にインターンシップで雑用を手伝いながら、Webデザインの勉強をさせてもらってました。

    私は元社員から独立したWebデザイナーさんにデザインを教えてもらったのですが、事前の研修で習ったのは

    • Adobe Illustrator、Photoshop、Dreamweaverの初歩的な操作
    • HTMLタグの基本と、CSSの基本

    だけです。

    あとは、ほとんど実務を通して勉強しながら何とか仕事をこなすという感じでした。

    個人でホームページを作った経験がなければもっと大変だったと思います
    このように、私の場合は社員数5名以下の小さなWeb制作会社へ新卒で入社し、そこでWebデザインを担当したのが始まりでした。

    未経験でWebデザイナーとして就職・転職するために必要なこと

    未経験でWebデザイナーとして就職・転職するために必要なこと

    会社が求める最低限のスキル

    前提としてWebが好きである・最低限のITリテラシーやスキルは必要かと思います。

    例えばビジネス英会話スクールに通うにしても、ABCのアルファベットから教えるのは、教わる対象のレベルがこちらの想定とあまりにもかけ離れていますよね。

     

    Webデザインも同じく、勉強すれば誰にでもチャンスがある…とは言え、やはりパソコン操作の基本も知らないような方はそもそもでWebに興味があるとも思えませんし、企業側も慈善事業ではないので、貴重な会社の時間を使って教えるに値する人物かどうかはジャッジしています

     

    私も前職で新入社員の採用業務を担当したことがあったのですが、いくら【未経験者・初心者大歓迎】とはいえ、「ブラウザって何ですか?」みたいな方は、どんなにガッツがあって社風に合いそうな方でもお断りしていました。

    Webデザインは未経験・初心者OKでも、パソコン初心者を募集しているわけではないので、そこは最低でも頑張ってクリアしてから応募してほしいです…

     

    また、その最低限のスキルを判断するための材料として、制作実績をまとめたポートフォリオはかなり有効だと思います。

    ちなみに前職ではポートフォリオは必須ではありませんでしたが、ポートフォリオ以外の部分で未経験なりにどんな風に考えて行動をしてきたかを選考でチェックしていました。

     

    前職は小さい会社だからこそ、会社の価値観やノリと合いそうな方かどうかも重要項目としてチェックしてました

    その会社ならではの志望動機を持つ

    また「福利厚生が良い」や「未経験でもWebデザインができるから」という条件面を全面的に志望動機にしている方も、なかなか次の選考には進めないかなと思います。

     

    面接官も人間です。

    単純に人間同士のお付き合いとしても「自分でも付き合えそうだと思ったから」とか「条件がいいから付き合いたい」って言われたら嫌ですよね。笑

    もちろん制度や条件を志望動機のひとつとして考えるのは分かるのですが、そこは内心に秘めておくのがマナーだと思います。

    また実際に福利厚生や条件は、会社の業績や社内の状況によって変化しやすい部分でもあり、アテにしない方が良いかと思います。

    なぜその会社でないとダメなのか、自分の価値観や強みと照らし合わせて考えましょう
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    小さい会社でデザイン経験を積む【メリット】と【デメリット】

    そんな小さい会社でWebデザインの経験を積んできた私から見て、他社さんと比べて以下のようなメリット・デメリットを感じています。

    メリット

    メリット

    • 早くに現場で鍛えられるので、成長のスピードが早い
    • 人手が足りない分、デザイン以外の業務も多い。ディレクションなどプロジェクト全体を見渡しながらのデザイン経験も早い段階で得られる
    • デザインへの提案や改善が通りやすい(そもそもデザイナー1人とかなので。案件にもよりますが。)
    • 社内から個人への信頼が積み重なりやすいので、勤務経験が長くなると在宅ワークなどの融通も利きやすくなる

    小さい会社の方が不安定…と思う方もいるかもしれませんが、大手でも倒産する時は倒産しますし、小さい会社でうまくニッチなところを突いて生き抜いている会社もあります。

     

    何よりデザインができるというスキルと実績があれば、転職などで次の職場を探す場面でも、フリーランスも含めてそれなりに選択肢も増やせると思います。

     

    実際に転職からの未経験でWebデザイナーになった私の友人も、最初の転職活動ではとても苦労していたようです。

    ですが、社員3人の小さな会社に未経験でWebデザイナーとして入社し、2年ほど実績を積んだ後、次の転職活動(同じWebデザイナー職)ではすんなりと職場が決まったようです。

     

    もちろん実績づくりのために辞める前提で入社するのはモラル的にNGですが、最初は小さい会社でとにかく頑張って実績を積んでみるという考え方もあるのではないでしょうか。

    年月が経てば会社も人も成長し、考えも変わったりするので、そこにギャップが生まれたなら転職という形をとるのはいいと思います。

     

    デメリット

    デメリット

    • 教えてくれる先輩がいない、または少ないため、最初の1年は特にハード
    • 人手が足りないため、デザイン以外にも色々な業務をしないといけない。そのため、デザインだけに集中できる環境ではない。
    • デザイン、コーディング、バナー作成など、1人で全ての工程を行うことが多いので、チーム開発を前提としたデザイン業務の経験を積むことができない
      (コーディング規則やフレームワークがなくても制作できてしまう)
    • 会社規模が小さいので、やっている案件のジャンル・内容が偏っていることが多い。ある程度社内案件のデザインに慣れてしまうと、スキルの幅を広げる機会がなかなかない。

     

    基本的にデメリットはメリットの裏返しですが、前職で7年近く働いた私が感じたのは以上のような感じです。

    まとめ

    入社する会社の規模や事業内容によって、Webデザイナーとして身につくスキルや学べる内容は千差万別です。

    特に業界未経験の方にとっては一言で「Webデザイン」と言われても、どんな働き方があるのか想像が難しいこともあると思います。

     

    そんな手探りの中で就職活動や転職活動をしていると、ついつい視野が狭くなってしまうことも…。

     

    こんなに色々なWeb系の会社がある中で、「やる気は誰にも負けない自信があるのに、なかなか就活・転職活動がうまく行かない!」と悩んでいる方もいらっしゃるかもしれません。

    もし一定規模以上の会社ばかりに応募しているなら、少し範囲を広げて無名の小さい会社なども視野に入れてみるのもいいかもしれませんね。

     

    今回はあくまでも私個人の実体験を例に取り上げましたが、誰もが最初は未経験です。

    他にも色々な経緯でWebデザイナーとして働いている方もいると思います。

     

    ぜひ色んな人の意見や経験を参考にしつつWebデザイナーを目指していただければと思います。
    ▼合わせて読みたい!就職活動の自己分析にもオススメの「ストレングスファインダー」とは?

     

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