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こんにちは。Webデザイナー兼コピックイラストレーターの柚水流亜( @yuminaruaBlog/@yuminarua)です。
今回は私のWebデザイナー歴8年の中で、特に印象に残っているオススメのWebデザイン系・UI系書籍10冊、レビューと合わせてご紹介したいと思います。
個人的観点ではありますが、
- デザイナー1年目・初心者にオススメ
- Adobe Illustrator
- 見た目・グラフィック関係
- ユーザビリティ・UI関係
- ディレクション関係
ざっくり上記の系統別に分けてご紹介します。
デザイナー1年目・初心者にオススメ
ノンデザイナーズ・デザインブック
余白・フォント・要素のグルーピングなど、デザインの基礎の基礎が詰め込まれた本です。
これらのデザインの基礎を抑えるだけでもデザイン素人感から脱却できるので、文字通りデザイナー以外の方も読んでおくことをオススメします。
既に知っていることや無意識で実践しているものも多くありますが、このようなデザインの基礎を言葉として知っていると、今まで無意識にデザインしていた部分をハッキリ理解した上でデザインに落とし込むことができます。
そうするとデザインの意図を言語化して説明できるようになるので、自信をもってクライアントに提案でき、説得力をもたせることができます。
やってはいけないデザイン
バナー・チラシ・プレゼン資料などをデザインする上で初心者がやりがちなNG例を元に、「どうすれば初心者感を脱却できるか」・「パッとしないデザインを良くできるか」について幅広くまとめられた本です。
主にページ全体のレイアウトよりも、図や見出しなどのパーツごとに内容が記載されていて、そういったパーツの見せ方についてはWebデザインに応用できるところが多々あります。
デザインの基本的な考え方としては先程ご紹介した「ノンデザイナーズ・デザインブック」に通じる部分も多少ありますが、NG例とOK例の見せ方が視覚的に見やすくスラスラと読み進めることができます。
なるほどデザイン〈目で見て楽しむ新しいデザインの本。〉
余白・配色・フォント・文字組み・見せ方・デザインへのアプローチ方法・あしらい…などなど、とにかくデザインに関わる全ての要素について、図やイラストをふんだんに使って分かりやすく解説されています。
「どのデザインがNG・OKということはなく、条件によってデザインの正解は変わる」という考えのもと、
・こんなデザインだとこんな印象
・AとBではAの方が○○ぽくなる
といった比較情報が多いので、前提条件に合わせて最適なデザインを選ぶためのアイデアが詰まっています。
また1ページ1ページが型にはまらずデザインされているので、タイトルどおり見ているだけでワクワクするよな、デザインが楽しく思えてくる一冊です。
Adobe Illustrator
10倍ラクするIllustrator仕事術 【増強改訂版】~ベテランほど知らずに損してる効率化の新常識
Adobe Illustrator初心者さんだけじゃなく、なんとなくでイラレを触ってきた方にもおすすめの本です。
きちんとAdobeを勉強した方には当たり前のことも多いかもしれませんが、
- 業務の中でなんとなく触り方を学んでいった方
- とりあえずイラレを触ることができるが、知らない・使ったことのない機能もある
という方は、疑心暗鬼でもいいのでとにかく一度読んでみてください。
私自身もWebデザイナーになった当初は手探りで使い方をGoogle検索しながらIllustratorをいじっていたのですが、この本をきちんと読んでから制作スピードがかなりアップしました。
今となっては私のIllustrator関連のバイブルになっています。笑
なお、個人的に仕事ではPhotoshopよりIllustratorを使う機会が圧倒的に多かったので、Photoshopの解説書は使いませんでした。
見た目・グラフィック関係
けっきょく、よはく。 余白を活かしたデザインレイアウトの本
Webサイトよりは、紙中心のデザイン本だと思います。
とはいえWebデザイナーでも名刺やバナー、キービジュアルなどの画像を作る機会はたくさんあるので、役立つと思います。
すべてを実際の案件に取り入れるのは難しいかもしれませんが、デザインの引き出しを増やす意味では良書だと思いました。
パラパラと眺めてみても結構楽しい本だと思います。
▼私はまだ読めていませんが、同シリーズのフォント本も人気が高くかなり気になっています。
Webデザイン良質見本帳 目的別に探せて、すぐに使えるアイデア集
「お!」と思わせるWebデザインが配色別・目的別に、その特色や解説とともに紹介されています。
例えば普段コーポレートサイトばかりデザインしている方は、急にECサイトのデザインを作ろうと思っても「どんなデザインにするべきか」の指標が自分の中になかったりします。
日頃経験していないサイトを作る時などにも、すぐに複数の”良いWebデザイン"を見比べて雰囲気を掴むことができます。
他にもWebデザインのアイデアに困った時・なんとなくスランプだと感じた時・自分のデザインにマンネリ感を覚えた時など、ざっと中身を見るだけでもモチベーションの上がる本だと思います。
ちなみに私は一度図書館で借りたにも関わらず、その後改めて購入しました。
ユーザビリティ・UI関係
超明快 Webユーザビリティ ―ユーザーに「考えさせない」デザインの法則
読んだのは3年くらい前ですが、私がこれまで「何となく」で考えていたユーザビリティを、強く意識しながらデザインするキッカケになった本です。
細かい表現については忘れてしまいましたが、「ユーザーにそもそも考えさせない・無意識に理解し操作できるのが"良いユーザビリティ"」といった考え方をベースに書かれていたと思います。
もともと英語の本を翻訳したものなので文体は少しクセがあるのですが、Webデザインのユーザビリティにおける考え方として個人的にとても影響を受けた本です。
インタフェースデザインの心理学 [正]
2012年と古い本ですが、ユーザビリティを理解する上で必要不可欠な人間の感情・行動に対する基本的な考え方が、心理学を元にして論理的に網羅されています。
こちらも元が英語の本を翻訳したもので時々文体が固かったり、難しい名称や表現があり読みづらいと感じることもありますが、ざっと気になる項目に目を通すだけでもかなり勉強になります。
ディレクション関係
[買わせる]の心理学 消費者の心を動かすデザインの技法61
この本は先程ご紹介した「インタフェースデザインの心理学」の本が参考文献に使われているということもあり、内容がかぶっているところがあります。
ですが、こちらはグラフィック面やUI面のみに留まらず、もっと広い視点で人間の行動心理などを含めた見せ方が紹介されていて、UX(ユーザー体験の向上)の勉強にも繋がるデザイン本だと思いました。
もちろんタイトルに"デザイン技法"とあるように、最終的にはデザインに落とし込んで解説はされているのですが、デザイン面以外にも
- ディレクション
- メディア運用
- サービス企画
- ライティング
などで役立つ「成約に繋げるための論理的な思考」について書かれています。
内容としても専門書のような難しい表現は少なく、噛み砕いて解説・例をあげてくれてるので読みやすかったです。
Webサイト、これからどうなるの?
- Webデザイン・コーディング
- Webディレクション
- SEO・Webマーケティング
- システム・プログラミング
- 制作ワークフロー
などなど、Web制作に関する様々な最新情報をざっと知ることができます。
例えばWebデザイナーの私ならデザインやフロントエンド界隈の情報にふれる機会は多いですが、サーバーサイドなど他のジャンルの情報は遅れがちになります。
このように普段自分が関わっている分野や好きな分野にはアンテナをはっていても、関わりの薄いジャンルの情報は知識が古いままということもありますよね。
ディレクションをやるのであれば、精通していなくても概念は知っておいた方がいいシーンというのは多いです。
ですので、こういった広く浅く現場の情報を仕入れたい、ざっと知りたいという方にはこのような本がオススメです。
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まとめ
以上、過去に私が読んだものの中から、印象に残っているものをジャンル別に10冊ほどご紹介してみました。
私がWebデザインの勉強を始めた頃に読んだ本は結構忘れてしまったものも多く、ここ3年以内のものが結構多くなってしまいました。
言語・技術系の本について
なお、バージョンアップや仕様変更が激しいWebの世界では、言語・技術書系の書籍は発行年数(ブログなら更新日)がなるべく1〜2年以内のものを読むのが推奨されています。
ですので、今回はなるべく技術書やツール系を省いた書籍のご紹介がメインになりました。
本は”伝え方”を学ぶためにも使える