【スキャナー】アナログイラストにオススメ!エプソンGT-F740・GT-X830を比べてみた(CCDフラットベッドタイプ)

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こんにちは。Webデザイナー兼コピックイラストレーターの柚水流亜( @yuminarua)です。

先日pixivFANBOXのご支援金で、新しいスキャナー(EPSON GT-X830)を購入させていただきました!

 

実はスキャナーについては過去にブログでもご紹介した、「イラストのスキャンに最適なCCD方式」のGT-F740を持っていて、比較的に満足もしていました。

 

ですが、後継機のGT-X830が2014年に発売され、

  • 基本性能が良い(解像度が上がっている)
  • 今使っている型番も、買ってから8年ほど経過した
  • Amazonなどで買えば、後継機の価格が少し下がってきていた
といった理由で、ずっと後継機の方も気になっていました。

アナログでイラストを描く方なら、いかに綺麗に原画をスキャンするかはとても重要なポイントですよね

というわけで今回は、下記の新旧2機種について、

【旧:GT-F740 2012年発売

 

【新:後継機種のGT-X830 2014年発売
  • 色の出方
  • 紙の質感(凸凹感)
  • 全体的な満足感

などを【Before→After】のスキャン後の比較画像つきでまとめてみました!

気軽に試しづらいものだからこそ、ぜひ購入時の参考にしてみてください♪

かなりハッキリと品質の違いが出る結果となりましたよ!
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スキャナー「旧:GT-F740」→「新:GT-X830」の比較

いよいよ待ちに待ったスキャナーが届きました。
まずは外観の比較から。

外観

GT-X830外箱
【新:後継機種のGT-X830】の方が旧機種よりも一回り大きいですね。
スキャナー外観比較
スキャナー外観比較
▼カバーの開き方も旧機種とは異なり縦開きになるので、置き場所の配置には注意です。
スキャナーヘッドを外した時の比較

さっそく作品をスキャンしてみます!!
 
同じイラストを新旧のスキャナーで実際にスキャンしたものを、次にまとめてみました。

特選上質紙のスキャン比較

特選上質紙のスキャン比較

色のコントラスト(明暗)がGT-X830(新)スキャナーの方が綺麗に出ていますね!

 

▼次は、紙の質感ホワイト(白ペン)付近の陰影を見てみてください^^

特選上質紙のスキャン比較 特選上質紙のスキャン比較

瞳や唇のハイライトレース部分に入れたホワイトの凹凸・紙の凹凸を拾わずにスキャンされるので、無駄な陰影が入らず、後継機のGT-X830の方が綺麗に見えます

水彩紙(Cotman-コットマン)でのスキャン比較

水彩紙(Cotman-コットマン)でのスキャン比較

旧:GT-F740の方だと、紙の黄ばみや凹凸を拾っており、コントラストも弱いため、全体的にボヤッとした印象になってしまっています。
一方で後継機のGT-X830の方は、紙の黄ばみを必要以上に拾わず、しかし着彩の黄色はしっかりと表現されています。
紙の凸凹も出ないので、精細で美しい仕上がりになりました。

差は歴然!!買ってよかったです!!!!!
 
ちなみに、Before・Afterの画像の両方ともデフォルト(標準設定)のスキャン設定で取り込んだだけで、特にPhotoshop等で補正はかけていません。
(モニターや環境によって見づらい場合があるかもしれませんが。汗)
 

比較画像を見てみると、後継機のGT-X830の方が明らかに

  • 色の濃淡がしっかり出るので、陰影の強い絵が綺麗に見える
  • 紙の表面の凸凹が出づらい(結果的に白が綺麗に出る
  • ホワイトの影を拾わない(レースなどの描き込みが綺麗に見える
という印象を受けるのではないでしょうか!

もちろんすべてが完璧というわけではなく、4枚目(Cotman-コットマン)の水彩紙については、紙の色味は旧スキャナーの方GT-F740が近く、後継機のGT-X830では白が強すぎるようにも感じます。

ですがこの場合、Photoshopなどの画像アプリの補正機能で、黄色みを足せばいいだけなので調整も簡単です。

旧スキャナーでもいつも多少の補正はかけるので、どうせ補正するなら、ベースが綺麗な後継機で取り込んだイラストの方が、編集する時も楽ですね!!
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GT-X830の性能比較

基本性能を以下にまとめました。

GT-F740(旧機種)
GT-X830(新機種)
読み取り最大サイズA4A4
解像度4800 dpi6400 dpi
本体サイズ‎28 x 43 x 6.7 cm・‎2.8 kg‎57.8 x 37.2 x 18.8 cm・5.74 kg
価格(2022年7月現在 ※税込)34,800 円(Amazon価格)
※メーカーでは取り扱いがなくなっています
35,679 円 (Amazon価格/メーカー希望価格…39,600円)
発売された年2012年2014年

発売された当初は4万円程度していた後継機ですが、最近はAmazon等だと旧機種とほどんど変わらないくらいの値段になっていますね!

なお、今回購入した後継機のGT-X830の方も2014年発売なので、2022年現在から見てそれほど最新というわけではないです。

調べたところ、この機種以降にイラストの原画スキャンにオススメできるCCD方式のスキャナーは2014年以降、発売されていないようでした。

2014年以降、CCD方式かつ高解像度の新機種が発売されていないところを見ると、一般的にはこの手の機種の需要はあまりないのかもしれないですね(^_^;)

もし今後新しい機種が出てきた時には、購入を検討していきたいと思います!

一応、2014年以降に発売されたフラットベッドのCCDスキャナーとしては、サンワの「400-SCN039」が出ているようです。
しかし、こちらは解像度が600dpiと、今回ご紹介したGT-X830と比較すると明らかに性能は劣ります。(おそらく写真取り込みがメインと思われます。詳しくは公式サイトへ)

まとめ

アナログでイラストを描いている方にとって、「いかに原画の表現に近く・綺麗にスキャンするか」という問題は切実です。

原画の綺麗なデータ化のために、スマホでなんとか角度が作品と並行になるよう写真を撮影する方もいるくらいです。

スキャナーの性能だけでなく、作品の色によっては原画に近い色が出ない場合もあるので、スキャン後に画像編集アプリで調整する方も少なくありません。

その背景として、多くの絵描きは、完成した作品をHP・Pixiv・Twitter・Instagram…とにかくWebやいろんなSNSにアップすることで、作品をより多くの人に見てもらうことが多いためです。

本格的に創作活動をしている方であれば、作品のイラストを使ってオリジナルグッズを作る方もいるでしょう。

 

そのため、綺麗にスキャンができれば、

  • SNSでの投稿でイイネ(評価)に繋げやすくなったり
  • アナログ原画を使ったグッズ制作における品質アップ
など、創作活動で得られるメリットは何かと大きいのです。
そいういう意味で、今回ご紹介したGT-X830は、今発売されているフラットベッドのCCD方式スキャナーの中では、間違いなく【アナログ絵師さんにオススメしたい機種】と言えるでしょう。

今回購入したスキャナーで、仕上がりにとてもテンションが上がったので、これからもたくさん活用していきたいと思います!

▼今回ご紹介したスキャナーはこちら

▼ あわせて読みたい、アナログイラストに最適なスキャナーについての解説記事
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